レディニンジャの忍法帖

北の方に忍んでます、音楽・映画・本・アートなんかが好きです

2020/8/21 ラスト・ワルツ(1978・米)

ザ・バンドのライヴドキュメンタリー。ロックを聴き始めた頃から度々雑誌で目にするタイトルであったが未見のままで来てしまい、今回が初めて。今までDVDで見ようとしなかったのはやっぱり映画館で見た方が抜群に良いはずだって深層心理で思ってたからなのかもしれない。「大音響上映中」とフォーラムのポスターのふれ込みどおり、通常の映画より音は大きめだった。ザ・バンドみたいな重厚なサウンドはこうでなくっちゃ!
次々登場する大物ゲストもうれしい。ドクター・ジョンのキラキラするジャケットやステイプルズの素晴らしいボーカルやニール・ダイヤモンドの声の高圧さやクラプトンの神業の指の動きやニール・ヤングの目つきの悪さや…そしてマディ・ウォーターズ!!ボブ・ディラン!!
ザ・バンドの演奏も素晴らしくって、これが解散コンサートだなんて全く思えない。演奏してるロビーのイイ顔がリックやリヴォンや他のメンバーにも波及して、それを見てるこっちまで楽しくなってイイ顔になる。映画館なのに頭振ってノリノリになっちゃった。あー、そうそう音楽ってこういう事、全身で聴くのだったよね。コロナ禍でライヴ行ってないから忘れそうになってたよ。
インタビュー部分の「いつまでもツアーを続けていられない」(ロビー)って、ロックミュージシャンならきっと誰もが抱える問題。どんなに素晴らしいバンドも永遠じゃないし、むしろ最高の輝きの時は短いのだろうね、だからせめてこの瞬間の演奏を楽しまないと!
(フォーラム八戸にて)
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