2020/10/19-10/25　映画見るだけ、そんな日々

2020年10月25日(日)

日曜日！気持ちは動きたい！でも体は寝ていたい！中間をとって本日も映画三昧の日とする(自堕落)。

「病院坂の首縊りの家」金田一シリーズ5作目。桜田淳子が可愛すぎて悶絶！このシリーズに限らずこの時代の映画に共通しているけど、近親相姦やら力で女を制する男(性的乱暴、強姦)やら、胸糞悪い描写は多い。女は男にひっついて守ってもらわなきゃ生きていかれない時代、そんな時代に生まれなくて良かったよ！この作品には横溝正史本人もカメオ出演！なんか可愛いおじいちゃんじゃないの？！

2本目、「11.25自決の日　三島由紀夫と若者たち」若松孝二監督作品、井浦新も嫌いな俳優じゃないけど期待はずれだったかな〜。予算がなかったんだろうと思うけど飲みに行く三島(井浦)の背広が毎回同じだった事に激しく違和感を感じてしまい(あれだけお洒落な三島に対する冒涜やで、これは)、その後どうも入り込めなかった。ボディビルダーの三島に対してなまっちろい井浦のサウナでのシーンとか、遙子夫人(寺島しのぶ)の安っぽいファッションとか気になって気になって。あれだけ強烈な実在の人物、しかも比較的最近の人物で映像も残ってる人の映画を作るのって難しいんだな〜。楯の会の若者達を演じた若い俳優さんたちはナカナカの頑張りだったと思いますが、この2時間ドラマみたいな映画では三島の遺志を伝えきれないのではないかと残念に思いました。

3本目「大誘拐 Rainbow Kids」1991年、岡本喜八監督。風間トオル(懐かしい！)扮するムショを出所したばかりの孤児院育ちの若者が誘拐を計画、ターゲットは紀州の山林王のおばあちゃん(北林谷栄)。なぜかおばあちゃんはノリノリで誘拐計画に賛同するが、それというのも老い先短い身ゆえの財産を相続税に持っていかれるよりは・・・みたいな思惑があったから。そして犯人を追う警部に緒形拳！正直風間トオルは他の誰でも成り立つだろ、と思ったが北林谷栄が素晴らしすぎる！の一言に尽きる！！！この人も昭和の名優。若い時からおばちゃんやおばあちゃん役が多かったのは菅井きんも共通するけどこの時代の人は演技力が今の人達と段違いだよ。「前略おふくろ様」の分田上の大女将役がこの人を意識した最初だったと思うけど、その後多くの日本映画で姿を目にして、演ずる役がたとえ結構浅ましい人物でも嫌味のない魅力を宿らせる天才と思うようになりました。岡本監督、これは北林さんのための作品だったのでは？なんて思ってみたり。犯罪のストーリーなのにこの爽快感は映画だからなせる技だよね。

2020年10月24日(土)

土曜だけどどこかに出かける予定もない。あ！ゆっくり映画見られるじゃん！！市川崑×石坂浩二の金田一シリーズ、まだ見てないの３本あるんだった！サタデーナイトの横溝正史特集は「獄門島」と「女王蜂」の豪華二本立て。どっちもすごく面白かったけど、推理ドラマって特に映画だと最初の方のネタフリが最後まで回収できなくて放置されたまま終わるのが一つ二つあったりするのが気になるね！ま、そのせいで二度三度見る事になってしまうのでわざとなのかな？「女王蜂」、仲代達矢の学ランは無理がありすぎるだろう！笑ってもいいですか？このシリーズで光るのはやはり坂口良子の可愛らしさと石坂浩二の可愛らしさ。今でこそ骨董品の値踏みを促す爺さんに成り下がっているが、この当時の石坂浩二は家に飼い慣らして眺めていたい可愛さがある。編み物男子かい、お主もワルよのう。

2020年10月23日(金)

こないだ見た怪しいレーベルの画質悪いカンフー映画「ブルース・リィの大金塊」これなかなか良かった！裏組織が密輸のために海底に一時沈めておいた大量の金塊を、偶然見つけてしまったブルース・リィと仲間たち。「これは絶対やばいブツだからほっとけ」というブルース・リィの忠告も虚しく、仲間の一人が金塊を奪って捌いてしまう。捌いたことから足がつき、裏組織のヤバイ奴らに追われる仲間たち。この追われ方がものすごくダークで虫けらのように殺されるブルース・リィをはじめ、結局仲間は全員殺されるし、ブルース・リィの彼女の子なんて火をつけられて酷い火傷を負ってしまう。しかしそんな最中でも金塊を奪った仲間を責めるでもなく一緒に逃げようとするブルース・リィ達。なかなかえぐられるヒューマンドラマでした。ブルース・リィってあんまり好きじゃなかったけど、先日見た「刑事物語」も良かったし、だんだん好きになってきた。ものすごく残念なのが画質がすごく悪いこと！フィルムの傷とかそのまんまで画面に爆弾の雨が降る。内容が素晴らしいから我慢して見れるけど、つまんない映画だったら途中でやめてるよ〜、とかなんとか、ツイッターで詳しいフォロワーさんとやりとりしてた。画質綺麗にして再発希望！！

2020年10月22日(木)

田宮二郎の犬シリーズ2作目、「喧嘩犬」。ムショの中でも自由奔放、のびのび生きる鴨居大介！！今作は刑事ショボクレの天知茂が登場しないのが物足りないのだが、ミッキー(成田三樹夫)はいます！まだテレビも一般家庭には普及していない時代、鴨居大介が人々に与えた娯楽(ワクワク、キュンキュン、胸熱、憧れ)を思うとつまらない理由(詐欺だっけ？)に嵌められて自殺に追い込まれた田宮二郎の人生が悔やまれる。長生きしてエログロのえげつないジジイとか演じて欲しかった、日本国民はこの稀有な才能を失ったのだ、詐欺撲滅！許すまじ！！ターイムショ〜ック！！いやしかし、ミッキーの顔の小ささもヤバイ。最近の若い俳優はルックス的に魅力感じないし、もうババアだからこの先も昭和の名優を追求していこうと思うのでした。

2020年10月21日(水)

そろそろですよね？もういいかい？まだなのかい？と心待ちにしていた新米。三度の飯より米が好き！米をおかずに米を喰う！やっぱあきたこまちだよねぇ、でも青天の霹靂も結構いけるのよ、いっそ思い切って魚沼産コシヒカリ？！と悩んでいるうちに決めかねていたが、なんと北海道のゆめぴりかを頂いてしまったのです！キャィ〜〜〜！嬉しくて人生初の精米も楽し♪スーパーで筋子やらたくあんやら浮かれポンチのなすがまま購入！あ！映画に遅れちゃう！！

今日は「mid90s」を鑑賞。母親と兄と暮らす13歳の少年、兄には到底力でかないっこない。街で見かけるスケボー野郎たち、いいなぁなんかいいなぁ…思い切って彼らの溜まり場のスケボーショップに入る。少年は背伸びしたりバカにされたりからかわれたりしてるうちに徐々にスケボー野郎たちと打ち解け・色々な事を経験し成長していく。ま〜このA24という制作スタジオの作るティーンエイジャーの映画が私の琴線を揺さぶること揺さぶること。「あ！この気持ちあった、あ！この空気知ってる」が次々襲ってきてぎゅーってなる。モリッシーの曲が流れる中スケボーするシーンがすごくよかった。

帰宅して米！きゃぁ〜なんて美しいの、なんて美味しいの！やっぱり日本人ですもの、米ですよ！ローカーボダイエットとか絶対無理だよなぁ。

2020年10月20日(火)

帰宅途中に父から電話。母親が入居している施設からしばらく面会は控えてください、のお知らせが来たとのこと。あら〜、だよねぇ、県の西側でクラスター大発生してるもんな。おととい行っておいてよかったね、親父さんも気をつけなさい、と電話を切る。その後兄からメール、父親が今朝バス停まで歩こうとして三度も転び、何事かと思った近所の人が救急車を呼んだのだそうだ。さっき普通に話してたのに、そんな事が？？聞いてみると血圧が下がりすぎてフラフラしちゃったらしい、大丈夫なのか？？でも電話の話ぶりはちゃんとしてたからちょっと様子を伺う事に。本人的にはそういうかっこ悪い事は私に言いたくないってのは気持ち分かるので、兄貴にちょっと気をつけて見ててもらって何か変な様子があったら連絡もらおう。親は高齢になっても自覚があんまりないので心配である。しかし私が高齢になったら誰も心配してくれる人がいない訳だが。特養とかに入居して、日々のレクレーションの時間とかに「おばあちゃんたちの年代はこれでしょ？」とかってビーイング系とか小室系とかを毎日聴かされたら間違いなく発狂するぞ、ワシは。

2020年10月19日(月)

会社の人から食用菊をいっぱいもらった！嬉しい。帰宅してから映画「芳華-Youth-」を見ながらブチブチと花びらを芯からむしる。文化大革命時代の軍部の芸能部隊(?)の青春群像劇。政情不安の中で音楽や踊りに一生懸命になる若者たち、嘘あり、涙あり、いじめあり、もちろん恋もあり(寮生活にありがちな複雑な恋愛ベクトルがここでも展開される)。しかしここは軍隊、何か問題起こしたら最前線の戦地にやられるのである。リウ・フォンは片腕を失い、シャオピンは精神を蝕む。それでもこの二人が何十年もの紆余曲折を経て最後は寄り添うってのがよかったな。この映画、映画館でやってた時に見逃していたのだけど、絵が綺麗だったからやっぱり見に行けばよかったと後悔。