2020/8/31-9/6　リーとアヤコの狭間で3 - レディニンジャの忍法帖

2020年9月6日(日)

実家へ。父を連れて特別養護老人ホームに入居している母親に面会に行く。コロナ禍のせいでずっと面会できず、8か月ぶりでの再会。どうしているかと思っていたが、特に変わったところもなく意識もしっかりしているようで一安心。施設にいると食事ぐらいしか楽しみがないだろうに、おやつなどは制限されているようで(食べ過ぎると体にすぐ悪影響が出る年代だからしょうがない)、差し入れしたバームクーヘンをがっついていた。もう少し持って行ってあげればよかったな。10分程度と言われていたが時間を過ぎても職員さんが来なかったため、のんきに30分ほど話して帰ってくる。

夜はまたフォーラムへ。若尾文子、本日は「しとやかな獣」を。他人の金をたかったりかすめたりしてのうのうと暮らす一家4人、その一家の息子から色仕掛けで金を巻き上げ旅館を開業するさらにやり手の女(若尾)、みんな卑屈になることもなく悪びれることもせず、堂々としていてなんだか小気味いい。「どうせ世の中のあぶく銭だもの、誰が使ったっていいじゃない」って感じ。唯一罪の意識にさいなまれる税務署職員(船越英二)だけが不幸になるってくだりを見て、やはり人間しぶとく生きなければと思わされた。ま、犯罪行為はよくないよ！登場人物が軽口で吐くセリフがけっこう深淵で興味深く、またゆっくり見返したい。

2020年9月5日(土)

出勤…今週はハードだ、疲れた。しかし職場のパソコンをWindows7から10に入れ替えるという壮大なプロジェクトXの日なのだ。メールのデータ移行が何度やってもうまくゆかず、もう中島みゆきも聞こえてこない。今日は映画見に行く気力もジムに行く気力もなく、瓶ビールだけ買ってまっすぐ帰る。最近見てる映画に瓶ビールが出てくるから飲みたくなっちゃった。

帰宅したらポストにわたくしのタイガー・リー先生より“ドラゴン通信英才教育教材(DVD)”が。いつもすぐには見られないような貴重なものを、ほんと嬉しい。遅れてきたアラフィフのカンフー映画ファン(わたくし)の面倒を見てくださって、おかげで龍の道もはかどる。タイガー・リー先生いつもありがとう！！

2020年9月4日(金)

念願かなって有給とって秋田県立近代美術館(横手市)で開催中のミュシャ展～アール・ヌーヴォーの華～へ。素晴らしかった！ミュシャの作品はタイポグラフィや構図が好きで見ていたのだが、本物をこんなに一度にたくさん見るのは初めて。ポスターだというのに画中の人物一人一人が物語を持っていて私に語りかけてくるのだ、まるでみんな作品の中で生きているかのよう。こんなに絵に語らせることがあるなんて…！それにどんな小さな作品でも全力で描いているのがわかる、例えば服のひだを描き込む線にもすごく感じるものがあった。写真じゃ普通の冴えないおっさんなのに心の中にものすごい篤いものを持ってる人なんだ！ミュシャの男気と狂気をバリバリ感じて息苦しくなるぐらい高揚した。高速代を節約して(だって図録2冊買える金額、もったいない)、行きも帰りも一般道だったので合計8～9時間も運転することになっちゃったけど、本当に行ってよかった！やっぱり本物を見ないと、画集見たってあの感じは味わえない。

19時からフォーラムで「ゆきゆきて、神軍」、原一男監督のオンライントークイベント付き！ニューギニアからの帰還兵、奥崎謙三はアナーキストとして活動している。かつての所属部隊で行われた惨たらしい事の真相を暴こうと、元上官らのところを訪ねて、泣き落としや遺族の替え玉や時には暴力で彼らの口から事実を吐かせようとするドキュメンタリー。初めは、現地で亡くなった戦友の墓を訪れて飯盒で炊いたご飯をお供えしたり戦友の母親と一緒に涙する姿を見て、“そうだ、戦争はやっぱり罪悪だ”などという気持ちで見ていたのだが、だんだん奥崎謙三のエンタメ性に気持ちが支配されはじめて、ものすごく悲惨な話を聞いているのに見終わった頃にはすがすがしさを感じるほどだった、なぜだろう？

映画が終わってから各地のフォーラムを結んでの原一男監督との質疑応答。この方すっごく面白くてチャーミング！ファンになっちゃった。来月上映される「れいわ一揆」の時はシアターにご挨拶に来てくれるんだって！れいわ新選組とかあんまり興味ないけど原監督いらっしゃるなら見に行こうかな？

2020年9月3日(木)

ここのところ毎日がフォーラム通い。本日はブルース・リー4Kリマスター復活祭「ドラゴン危機一発」を見る。今回の復活祭でこの作品をスクリーンで見るのは4回目だが、見れば見るほどチェン・チャウワンという主人公が好きになる。ブルースの豊かな表情がほんといいね！マイ社長を演じるハン・インチェとの戦いは拳法vs拳法といった感じで技と技がぶつかり合う印象を他のブルース・リー作品より感じる。最後に警察が来てつかまっちゃうの悲しいな、ちゃんと正当防衛を主張して釈放されてチャオ・メイと幸せになってほしい。それにしてもあの小ずるい工場長だけが首尾よく生き残るってのもなんか面白くないな～。あの工場長がやられるスピンオフ希望！！

帰りにまたパンフとポスター買っちゃいました、こちらは保管用にするのだ。

2020年9月2日(水)

今日も若尾文子、フォーラムにて「その夜は忘れない」を見る。原爆投下から18年後の広島に未だ残る生々しい傷跡を求めてやってきたジャーナリスト(田宮二郎)と、被爆者であり過去を伏せて暮らすバーのママ(若尾文子)とのやりきれなく悲しい恋の物語。ネタを求めて東京から来たジャーナリストが、まさに18年前の原爆のせいで生々しく痛手を負ってしまうという“ミイラ取りがミイラに”のような結末が刺さった。この作品の若尾文子は楚々としてすごくきれいだったわ。

2020年9月1日(火)

昨日、一昨日とジムが休館日だったので今日は仕事帰りに張り切って運動。時間割が変わって、私の入れるスタジオレッスンが少なくなったな～、コロナ禍以前にはあった外部講師のヨガも復活する兆しなし。仕方ない、黙々とマシン。腹筋50回できたど～！！走るのは今のところ35～40分が限界だな、でも少しずつ休まずに走れる時間が増えてる。体重はあまり変わらないけど洋服は少し余裕が出てきた。

帰宅してから以前レンタルしてパソコンに吸い取ってあった「最高殊勲夫人」を見る。そう、今日もアヤコ！昭和のコメディの軽妙さと船越英二や川口浩の演技がマッチしてて笑える場面もたくさんあってとてもよかった。スクリーンで見られれば良かったけどこれが上映される明後日はたぶん「ドラゴン危機一発」を見ないと時間的にもう見られなさそう。アヤコとリーを行ったり来たりで先週からフォーラムに通いづめ、他にも見たい映画があるけどとてもそっちまで手が回らない。

2020年8月31日(月)

今日も夕方フォーラムへ、7アヤコ目「夫が見た」。冒頭からアヤコのヌード！！(後姿とか)でもこのヌード吹き替えだよね～、アヤコにしては背中のセルライトが…とか思って見てたんだけど、やっぱりそうだったみたい(ネットで調べた)。もっと男と女のかけ引き的なストーリーを期待してたんだけど、オーセンティックなメロドラマでちょっとがっかり。でも田宮二郎にすがりつく女の役、岸田今日子の演技はすごく良かった。

帰宅して昨日仕込んであった青南蛮味噌を仕上げ。うぐっ！地獄の辛さ！！しかもしょっぺ！しかも色真っ黒！うわ～ん、鍋いっぱい作ったのに失敗したよ～、どうしよう？これじゃ米10トンぐらい食べれちゃうじゃないの！修復できるのか？？